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2022.02.16
地域を盛り上げる地元団体・中野区観光協会インタビュー その1
中野セントラルパークは今年で10周年。 先日の年末年始には、中野セントラルパークオープンから10年の歴史を振り返る記事にて、これまで開催されてきた様々なイベントの開催をご紹介しました。 その中でも、中野セントラルパークと深い関係を持ち、多くの地域に根差したイベントを開催していただいたのが「中野区観光協会」です。 中野区観光協会は、情報発信やイベント開催を通して、中野区の活性化を行う完全民間の団体で、2012年6月発足、同じく10周年を迎えます。 今回は中野区観光協会の10周年を記念し、特集取材として宮島理事長と鈴木事務局長にお話を伺いました。 まずは第1弾として、団体設立までの経緯を紹介していきます。 ―早速ですが、設立時からの経緯を教えてください。 宮島理事長: きっかけは、現在の四季の森公園の開発「中野四季の都市(なかのしきのまち、旧警察大学校等跡地地区)のまちづくり」でした。 大学が3つ、オフィス2棟、公園が設置され、中野駅周辺のまちが大きく変わるというタイミングでした。いよいよ2年後にそれらがオープンするというところで、商工会議所や、商店街連合会、工業産業協会、法人会などの中野区の経済界の仲間から、駅周辺の中野の情報発信をしないといけないんじゃないか、という声が上がって、観光協会という組織を立ち上げる動きが始まりました。 設立1年前の4月くらいから、勉強会を月1回、合計で12回程の実施を経て設立に至りました。 ▲中野セントラルパークや四季の森公園設立前、旧警察大学校等跡地の様子 宮島理事長: 勉強会は、多摩大学の望月教授をお呼びして、観光とは何なのかという話から、協会の目標設定までをお話していただきました。 参加者は当初から声を上げていた経済界の仲間や、地域の一般の方々など様々な方に参加してもらい、多いときは40名くらいの参加者になりました。 ▲勉強会がJ:COM中野の番組で紹介されたときの様子 ―他地域の観光協会の多くは行政のサポートがありますが、中野区観光協会は完全民間の団体ですよね? 宮島理事長: そうですね。当初は行政と連携しようとしていて、勉強会にも職員の方々が参加していましたが、行政側で意向確定に時間を要するとのことで連携は困難となりました。 ですが、経済界のメンバーの熱意で「民間だけの力でも設立しよう」ということになり今の完全民間団体の一般社団法人として設立しました。 同時期に周辺の地域も観光協会を立ち上げていましたが、すべて行政がバックアップしていて、中野区観光協会のような民間団体はかなり珍しいと思います。 ―本当に珍しいですよね。民間だけの力にも関わらず、多くの魅力的なイベントを継続して開催されているのがすごいです。 宮島理事長: 設立前の勉強会の頃から参加している、5~6名程の委員がコアメンバーとして頑張ってくれています。最初の頃は、何をやろうかとみんなで考えながら動いていました。 鈴木事務局長: 実は、現中野区長である酒井区長も、当時広報課の課長として個人的に勉強会に参加されていました。中野区観光協会として最初に取り組んだ事業「路地裏マップ」づくりにも、酒井区長自身が歩き回って集めた情報がかなり取り入れられています。 ▲中野北口周辺の飲食店を紹介した、中野区観光協会作成の「路地裏マップ」 鈴木事務局長: 私自身も、新聞で観光協会立ち上げのニュースを目にして興味を持ち、全くの一般個人として参加したメンバーの一人です。 今でも印象に残っているのは、観光協会のネーミングについて考える勉強会です。 民間の団体ということで、一般的な堅い名称ではなく、横文字など民間ならではの名称も候補に挙がっていて、協会名として「中野セントラル」というキーワードもありました。 私も当時は横文字の方が特徴を出せていいのではないかと思っていましたが、結果的に現在の「中野区観光協会」という名称のオフィシャル感には、学校などとのお付き合いでも信頼を得ることができ、助けられています。 当初、観光に関しては素人集団でしたが、この名称が地域での活動時に後ろ盾になってくれたこともあり、今の名称で良かったなと思っています。 ▲中野区観光協会HP。これまで実施された多くの活動も紹介されています。 民間団体でありながらも活動的にイベント開催などをされている秘密は、地域の強いつながりや設立時の経緯が関係していたんですね。 次回第2弾では、中野区観光協会の活動や、中野セントラルパークとの関係性について伺っていきます。お楽しみに!