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2018.12.28
中野区長インタビュー~酒井区長おすすめの中野のまちと人~
年末年始はいかがお過ごしでしょうか? 2018年に就任されたばかりの酒井直人区長にインタビューをさせて頂き、中野のまちや中野四季の都市、そして中野の今後について、沢山のお話を伺ってきました。 大学の頃から中野に移り住み、20年以上に渡り中野区役所で勤務され、2018年6月から区長に就任された酒井さん。 年末年始は、酒井区長の“中野愛”溢れるお話を3回に渡ってお届けします。 ───酒井さんは、中野区職員時代から中野区観光協会のボランティアスタッフとしての活動などを通して、積極的に中野のまちに出られてきたと伺っています。これまでどんなことをされてきたのでしょうか? 観光協会では、みんなでマップを作りましたね。 最初に作ったのが、入りづらいけど良いお店を厳選した「中野路地裏MAP」。 中野には、入りにくい店構えだったり、場所が分かりにくく探しても見つからなかったり、あとお店に見えない外観をした店だとかが多いんですよ(笑)。 初めての方は入りづらいかもしれませんが、我々は気軽に行く本当に良い店ばかりなので、その魅力を伝えたい、と。 そして、中野セントラルパークが出来た頃には、美味しいランチを求めるお勤めの方向けに「ザ・中野MAPランチde北口編」「ザ・中野MAPランチde南口編」も作りました。 その活動は朝日新聞に取り上げられるなど、反響が大きかったですね。 路地裏MAPとランチMAPの両方に言えることですが、中野にしかない店がいっぱいある、それが中野の一番の魅力ではないでしょうか。 中野区職員時代、広報に8年ほど在籍したこともあり、“まちのことをもっと知りたい”というのがあって、プライベートでもなるべく新しい店ができたら足を運ぶようにしていました。400店舗くらい巡ったと思います。 ───400店舗!すごい数ですね。 そんな区長オススメの“中野らしい”飲食店を、中野駅周辺で教えていただけますか? いっぱいありますよ(笑)。 中野セントラルパークの方々にオススメするのでしたら、まず北口側の「ツイテルシリーズ(Tsui-teru!、Tsui-teru!和、幸運豚人、ハヤシ屋中野荘、ぢどり屋など)」。 なかでも「ぢどり屋」がお気に入りです。私は無類のホッピー好きなんですが、中野で生ホッピーがあるのはここだけですから。晩酌セットで生ホッピーの美味しさを味わってほしいです。 昭和新道商店街に“伝説のもつ焼き屋”があるのはご存知ですか?「もつやき 石松」さん、美味しいですよ。 南口側だとレンガ坂付近の「ダイニングバー パルプンテ」、焼きチーズリゾットが有名です。 南口側では、レンガ坂の「麦酒大学」も是非行ってもらいたいですね。 注ぎ方によってビールの味の変化が楽しめるので、ビールが得意ではない方でも美味しく飲めてしまう不思議なお店です。ミルコや三度注ぎといった見たこともないような注ぎ方も教えてくれますよ。私は個人的に二度注ぎが好きですね。 尖っていてコスパも良いというのが、中野らしいお店だと思います。 4000円くらいで感動的に美味しいものを食べられるお店のことを、私は“中野クオリティ”と呼んでいます。 渋谷や新宿に行くと7000~8000円くらいしてしまいそうなものが、中野だと4000円で食べられちゃうんですよね。 ───中野は、渋谷や新宿にも負けない魅力的なまちですよね。中野のまちの中で、区長のお好きな風景はありますか? 北口の昭和新道商店街です。赤提灯が左右に見え、古い昭和の建物がずらりと並んでいる、あの雰囲気が大好きです。 昼間は殺風景で全然人がいないのに、夜になるとワァっと人が集まるというのも好きなポイントで、私の好きなお店も圧倒的に昭和新道に集まっているんですよね。 中野のまちは商店街単位で動いている部分が大きくて、サンモール商店街、ブロードウェイが人の流れの中心なんです。 そこから離れるほど大手のチェーン店が減っていき、店舗の大きさも小さくなり、個店が増えていきます。 最終的には個人のお店しかなくなっていくのですが、そういったお店のグラデーションがあるのが中野の面白さですね。 昭和新道商店街は、駅側と比べると一見入りづらいお店が多いですが、私は飲みに行くなら断然昭和新道ですし、これからも残していきたい中野の風景だと思っています。 先日、区長になってから初めて、行きつけの昭和新道のお店に行ったんですよ。 区長に就任してからは忙しさもあって訪れる機会も減ってしまっていたのですが、区長になる前と変わらない常連客としての扱いをしてくれました。 お店の方に「凄い久しぶり!」と歓迎され、半年前にキープしていたボトルをちゃんと出してもらえたのは嬉しかったですね。 ───温かく迎えてくれる、素敵なお店ですね。そのお店の方も中野の方だと思いますが、中野のまちの人の魅力ってどんなところでしょうか? みんな懐が深いし、包容力がありますよね。 中野は「スタートのまち」で、昔から学生さんや単身の方々が多く移り住むまちです。 そんな中野に昔から住み続けている人達は、外からどんどん新しい人が入ってくるので、それに馴れていますよね。 新しい人が来て新しいものが生まれることに対して、良しとする人々が多くて、年配の方であっても新しいことをどんどん受け入れてくれます。 若い人たちが来て、成長して去って行く──その繰り返しの中で、チャレンジする人を応援する気風があるように感じます。 そんな気風があるから、色んな人が住んでいて、色んな知恵を貸してくれる。多様性があるのも中野の強みだと思います。 ───新しいものが生まれ、それを応援するまち・中野。 中野駅周辺を中心に行われるイベントも、新しく生まれたものから昔からの定番イベントまで様々ありますが、区長がオススメしたいイベントはありますか? 圧倒的に私は「中野チャンプルーフェスタ」と「チャランケ祭」が好きですね。 この二つはもう、中野の文化として確立されていると思うのです。 商店街の人達が始めた経緯も素晴らしいし、非常に良いまちの資産ですね。 チャランケ祭りは、アイヌと沖縄という日本の端っこ同士がくっついた感じなど、中野らしさを感じます。 こういった文化をもっと生かせるような、まちづくりが必要だと感じますね。 ●リンク● ・酒井区長もマップ製作に携わった中野区観光協会のマップ http://www.nakano-kanko.com/map.html ・Tsui-teru!などを経営している「株式会社ガオス」さん http://gaoss.co.jp/ ・伝説のもつ焼きが食べられる「もつやき 石松」 https://tabelog.com/tokyo/A1319/A131902/13009190/ ・焼きチーズリゾットが美味しい、「ダイニングバー パルプンテ」さん https://www.facebook.com/parpunte/ ・酒井区長は二度注ぎがお好みの「麦酒大学」さん http://beercollege.main.jp/ ・酒井区長の大好きな場所、昭和新道商店街 http://www.geocities.jp/gamikishimoto/index.html ・中野チャンプルーフェスタ https://www.facebook.com/chanfes/ ・チャランケ祭 https://charanke.jimdo.com/